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ラクトフェリンの作用

ラクトフェリン
お母さんの初乳にたくさん含まれるラクトフェリン

赤ちゃんを産んだことがあるお母さんなら知っていることですが、子供を産んだばかりのお乳は、黄色っぽくどろどろしています。このどろどろしたオッパイは 「初乳」と呼ばれていますが、これこそが子供達がこれから生きていくために必要な大切な成分がたくさん含まれているのです。その主成分の一つが「ラクトフ ェリン」という蛋白質です。 ラクトフェリンは母乳以外にも唾液や涙、鼻汁など体内の外分泌液、粘膜液、白血球の一種にも存在し、細菌やウイルスからカラダを守るはたらきをしています 。

ラクトフェリンという名前は、「ラクト=乳」の中の「フェリン=鉄を結合するたんぱく質」に由来しています。実際、ラクトフェリンは体内に蓄積された鉄を結合する力がとても強く、有害な活性酸素の発生を抑えて、カラダがサビることを防ぐ「アンチエイジング作用」があることで有名です。 また、健康維持に大切なさまざまな役割を持つ多機能たんぱく質として世界でも注目されており、多くの研究機関でその機能の分析が進められています。

お母さんの初乳には100mlあたり約600mg、通常の母乳では約200mgのラクトフェリ ンが含まれているといわれています。牛乳にもラクトフェリンは含まれていますが、人間の母乳は牛乳の10倍ほどの濃度があり、母乳中のラクトフェリンがとくに多いことが分かっています。

このラクトフェリンを飲むことで赤ちゃんはさまざまな細菌やウィルスから身を守る「免疫力」「内分泌機能」「脳神経系」を発達させることができるといわれています。初乳を飲むことができるか、必要なラクトフェリンを十分に取ることができるかが、赤ちゃんが健康にすくすく成長できるかどうかを決定づけているといってもいいすぎではないでしょう。

「免疫」「内分泌」「脳神経系」は人間が生きるうえで必須の三大機能です。これらがしっかりしていれば、たいていの病気は自分自らの治癒力でなおすことができます。まさにラクトフェリンはお母さんから授かった「奇跡の健康成分」なのです。



ラクトフェリンの2大作用とは?


ラクトフェリンの3大作用は、人間の健康生活を根本から支えている「免疫力」を高めること、そして老化を引き起こす有害物質である「活性酸素」の発生を止める「抗酸化」、さらにラクトフェリンが脳へ取り込まれることで起こる「鎮痛・ストレス緩和」作用です。

この3つの作用は、人間が健康生活をおくる上で、大変重要です。免疫力があれば、細菌やウィルスからカラダをしっかり防御してくれます。 また、抗酸化作用により、現代のストレス社会において過剰発生する活性酸素を抑え、老化防止、つまりアンチエイジング対策となります。とくに注目すべきは、従来の抗酸化成分との作用のちがいです。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、αリポ酸、お茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなどの成分は、「すでに発生した活性酸素を取り除く作用」を持っていますが、ラクトフェリンは、そもそも「活性酸素を発生させない作用」を持っています。これは活性酸素発生の原因でもある体内の有害金属類を無毒化(キレート)するラクトフェリンのチカラによるものです。発生した活性酸素に働きかけるよりも発生させない作用の方が有効なのは明らかです。ラクトフェリンを積極的に補給することで、細胞酸化を予防し、カラダの根本から美容・健康をめざすことができるのです。

ラクトフェリンの抗酸化作用は、今流行の「デトックス」と同様です。米国・日本でも大流行のキレーションによるデトックスでは通常、EDTAと呼ばれるクスリを使いますが、ラクトフェリンはEDTAよりはるかに強力なデトックス作用を持つといわれており、サプリメントなどから摂取するだけでも大変有効です。つまり 、クリニックでキレート剤を打たなくても、ご自宅でラクトフェリンのサプリメントを摂取するだけで、カラダのデトックスが可能です。

さらに、ラクトフェリンの働きは脳にもおよびます。赤ちゃんが母親の腕の中で母乳を飲んでいるとき、やすらぎに満ちた表情をするのは、おなかがいっぱいになった満足感だけではなく、母乳に豊富なラクトフェリンの効果もあることが、研究結果から明らかになっています。

脳はカラダの中で最も重要な部位の1つで、その中に入ることができる物質は制限されていますが、ラクトフェリンは制限を超えて脳内に取り込まれ、脳で合成される鎮痛物質の作用を増強することが研究で確認されています。現代人に多いストレス症状にも大変有効であり、動物実験ではストレス性胃腸瘍に効果がみられています。



大人向けラクトフェリン入りミルクがない理由


乳児の大切な免疫力のために、ある大手のミルク業者はラクトフェリンを育児用調製粉乳に混ぜた特別なミルクを提供しています。その結果、ラクトフェリンが入っているミルクと入っていないミルクとでは、子供の免疫力に大きな差が出てきています。ラクトフェリンが入ったミルクを飲んで育った子は抵抗力がありますが、ただのミルクだけだと抵抗力は少ないという結果がはっきりと出ています。

では、ミルク業者はなぜ大人向けにラクトフェリン入りのミルクを作らないのでしょう?

今まで、何度も医者、研究者が大人へのラクトフェリンの効果を確かめてきたのですが、はっきりと効果は出ませんでした。ところが、最近ようやくその理由が分かってきたのです 。

生まれたての赤ちゃんの胃袋は胃酸が出ないので、ミルクを飲むとラクトフェ リンは胃を素通りして小腸まで到達し、小腸下部でしっかり吸収される仕組みになっているのです。ところが、大人の胃は食物の消化のために胃酸を出すので肝心なラクトフェリンもいっしょに分解してしまいます。これがラクトフェリンが腸まで到達しない原因であり、大人に対してラクトフェリン効果を発見できなかった理由だったのです。



ラクトフェリンは1日300mgが目安


ラクトフェリンが胃酸で分解されずに無事に腸まで届いて吸収できるようになれば、大人にも赤ちゃん同様の効果が期待できるわけです。つまり、胃酸で分解できないようにラクトフェリンを特殊コーティングして、腸に到達したらコーティ ングが溶けるようにすればよいのです。

市販の1000 ccのパック牛乳でラクトフェリンを取ろうとしても、まずこの腸まで届いて溶ける「腸溶コーティング」がなされていませんので効果は期待できません。さらに、市販の牛乳は高温で瞬間滅菌しているため、ラクトフェリンがほとんど死んでしまっているのです。仮に滅菌により10%が奇跡的に生きて腸まで到達したとしても、通常の健康維持に必要とされるラクトフェリン1日あたり300mgを摂取しようとすると毎日牛乳15〜18パック程度を飲まなければなりません。そのような量を飲むことは現実的には不可能ですので、やはりラクトフェリン摂取は腸まで届く「腸溶コーティング」されたサプリメントによる摂取が唯一の方法といえるでしょ う。

ところが、市販されているラクトフェリン・サプリメントの大半は、「腸溶コーティング加工」がされておらず、胃酸で分解されてしまうのです。これでは、結局ラクトフェリンは腸まで届かないため、牛乳を飲んでいるのとなんら変わりません。ラクトフェリン・サプリメントを購入する際は、かならず腸まで届く「腸溶性」であるかどうか確認することをオススメします。

ラクトフェリンは、通常の健康維持には1日あたり150mg〜300mgを摂取するのがよいとされています。疾病治療などの場合は、600mg〜900mgの摂取も有効とされています。ラクトフェリンの効果が持続する時間は、24時間以内といわれていますので、最低で1日1回、できれば就寝前に服用していただければ十分です。1日1回で不安な方は 朝夕の2回服用すればさらに効果的でしょう。服用は空腹時が望ましいですが、むずかしければ食後でも問題ありません。



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